いっしょ7日間無料ではじめる
💰 お金・制度6分で読めます
📒

医療・介護の連絡帳を作ろう|親の情報を家族で共有する方法

親のかかりつけ医・服薬情報・介護サービスの内容・保険証番号などを家族で共有するための連絡帳の作り方を解説。テンプレート付きで今日から始められます。救急搬送や急な入院でも慌てないための情報整理術と、きょうだい間での共有方法も紹介します。

なぜ「医療・介護連絡帳」が必要なのか

親御さんの医療・介護に関する情報を一か所にまとめた「連絡帳」を作っておくことは、想像以上に大きな安心をもたらします。厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者が通院している医療機関の数は平均2.7か所とされており、複数の病院でそれぞれ異なる薬が処方されているケースも珍しくありません。こうした情報が家族の間で共有されていなければ、緊急時に救急隊員や医師に正確な情報を伝えることが難しくなります。

また、きょうだいが複数いる場合、誰がどの情報を持っているかが曖昧になりがちです。主に介護を担っている人だけが情報を抱え込み、他のきょうだいは状況を把握できていない — このような情報格差がきょうだい間の摩擦や不信感の原因になることがあります。連絡帳を作って共有することで、「知らなかった」「聞いていない」というすれ違いを防ぎ、家族全員が同じ情報をもとに話し合える土台ができます。

連絡帳に記載すべき項目一覧

連絡帳には、いざというときに必要な情報を網羅的に記載しておきます。まず医療に関する基本情報として、かかりつけ医の氏名・病院名・電話番号・診療科を記載します。複数の医療機関にかかっている場合は、すべてを記載してください。次に、現在服用している薬の一覧です。薬の名前、用量、服用タイミング、処方元の病院名を記録します。お薬手帳のコピーを添付するのも有効です。

保険証関連の情報も欠かせません。健康保険証、後期高齢者医療被保険者証、介護保険証、限度額適用認定証などの番号と保管場所を記載します。持病やアレルギー(薬剤アレルギーを含む)、過去の手術歴や入院歴も重要な情報です。救急搬送時に医師が真っ先に確認する項目ですので、正確に記録しておきましょう。

介護サービスを利用している場合は、担当ケアマネジャーの氏名と連絡先、利用中のサービス(デイサービス、訪問介護など)の事業所名と曜日、要介護度と認定有効期限を記載します。緊急連絡先として、家族全員の氏名・電話番号・住所を優先順位とともにリストアップしておくことも大切です。

共有方法を選ぶ — 紙・クラウド・LINEノート

連絡帳の共有方法は、家族の状況に合ったものを選びましょう。最もシンプルなのは紙のノートやバインダーに情報を記入し、親御さんの自宅の分かりやすい場所(リビングの引き出し、冷蔵庫の扉など)に保管する方法です。親御さん自身やご近所の方、訪問介護のヘルパーなど、デジタル機器に不慣れな方でもすぐに確認できる利点があります。救急隊員にも分かるよう「緊急時情報」と表紙に大きく書いておくと安心です。

デジタルでの共有も選択肢のひとつです。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを使えば、きょうだい全員がリアルタイムで同じ情報を確認・更新できます。変更履歴が自動的に記録されるため、「誰がいつ何を更新したか」が明確になる点もメリットです。アクセス権を家族に限定しておけば、セキュリティ面でも安心です。

より手軽な方法として、LINEの「ノート」機能を使う家族も増えています。家族のグループLINEにノートを作成し、そこに情報を書き込めば、トーク画面の流れに埋もれることなく固定された情報として残せます。写真も貼り付けられるので、お薬手帳や保険証の画像を添付しておくと実用的です。総務省の調査によると、60代のLINE利用率は約82%に達しており、高齢の親御さんにとっても馴染みのあるツールです。

更新のタイミングと運用のコツ

連絡帳は作って終わりではなく、定期的な更新が不可欠です。特に更新が必要なタイミングとしては、通院後に薬の変更や追加があったとき、新たな病気の診断を受けたとき、介護認定の更新や区分変更があったとき、利用する介護サービスが変わったとき、などが挙げられます。通院のたびに確認する習慣をつけておくと、情報の鮮度を保てます。

運用を長続きさせるコツは、更新の担当者を明確にすることです。「通院に付き添った人がその日のうちに更新する」「ケアマネとの面談後に主介護者が共有する」など、シンプルなルールを決めておきましょう。完璧を目指す必要はありません。まずは最低限の情報だけでも記録し始めることが大切です。情報が古くなるよりも、何も記録がないことの方がはるかにリスクが高いのです。

年に1回は家族で連絡帳の内容を棚卸しする機会を設けることもお勧めします。お盆や年末年始など家族が集まるタイミングを利用して、情報に漏れや古い記述がないかを確認します。その際に今後の医療・介護の方針について家族で話し合うきっかけにもなり、いざというときの意思決定がスムーズになります。

緊急時に連絡帳が命を救う

連絡帳の真価が発揮されるのは、予期しない緊急事態のときです。総務省消防庁の統計によると、救急車の平均到着時間は約9.4分(2022年)で、搬送先の病院到着までの平均所要時間は約47.2分です。この限られた時間の中で、既往歴、服用薬、アレルギー情報を正確に救急隊員や医師に伝えられるかどうかが、適切な処置を受けられるかどうかに直結します。

実際に救急搬送の現場では、高齢者が自分の既往歴や服用薬を正確に伝えられないケースが少なくありません。連絡帳やそのコピーが手元にあれば、親御さん本人が混乱していても必要な情報を漏れなく伝えることが可能です。自治体によっては「救急医療情報キット」として、冷蔵庫に保管する筒状の容器に医療情報を入れておく取り組みも行われています。紙の連絡帳とデジタルの連絡帳を併用して、どんな状況でもアクセスできる体制を整えておくと万全です。

よくある質問

🌷

離れて暮らす親御さんに、毎日の会話を届けませんか?

「まいにち、いっしょ。」は、AIキャラクター「はなちゃん」が 毎日親御さんとおしゃべりし、ご家族に会話レポートをお届けするサービスです。 カード不要で7日間お試しいただけます。

7日間無料ではじめる

関連するお役立ち情報

7日間、無料ではじめる